あらすじ
前作の『今日、誰のために生きる?』を読んで、魂が震えるような感覚を味わったので、2冊目も楽しみにしていました!
まずショーゲンさんが、ブンジュ村でのできごとを振り返ります。
その後、ブンジュ村の村長から、「これから出会うことになる」と予言されていた通り、日本に帰国してから出会った2人の女性(藤堂ヒロミさん、はせくらみゆきさん)が、ショーゲンさんが語る話に繋がる見解を伝えてくれる本です。前回にひき続き、ひすいこたろうさんのパートもあります。

それぞれの著者のパートで、私の胸に響いたところ
ショーゲンさん
ショーゲンさんのパートで一番響いたところは、
”誰かのためではなく、自分の人生を自分らしく生き切ることができるようになると、自分の周りすべての人が喜びとなるような人生になる。” 42ページ引用
という部分です。
ショーゲンさんが、ひすいさんのYouTubeチャンネル『Bar名言セラピー』に出演した時に、共演していたはせくらさんが、ショーゲンさんのお話を補足された時に、おっしゃった言葉です。
(ただ、その時に話されていた、”自分の喜びが宇宙の喜びになり、脳の松果体が大きくなる”という部分については、私は別のことろで、「松果体は大きくはならない」と聞いていたので疑問はあります。)
前作の中にもありましたが、ブンジュ村の人々が挨拶で使う言葉「今日、誰のために生きる?」の答えは、「自分のために生きる」。
そのためには、日常を丁寧に過ごすこと。
その繰り返しの先に「生きている」という感覚や喜びを感じ、自然と心に余裕が出てくる。
そんな生き方をする人が増えれば、地球はもっと素敵になる。

今の日本では、その場を取り繕って、自分の本当の気持ちを伝えられない、というかわからない、という人が多いと思います。(私も模索中)
本当の自分を出し合うことで、お互い喜び合える、というのが理想です。
藤堂ヒロミさん
潜在意識の専門家の藤堂さんは、『潜在意識3.0』の著者で、人の身体の臓器の声が聞こえるという、不思議な力を持っている方。
その藤堂さんのパートで、私の胸に刺さったところは、
身体に繋がる時間と、幸せの感度は比例する。
というところ。
これは別のところで知った話ですが、太陽は、時速40,000kmで宇宙を進んでいて、太陽系の天体たちは、その太陽を追いかけながら太陽の周りを回っているそうです。
なので、人間の身体も毎日同じ感覚であるわけがない。
その日、その瞬間で変わるから、その瞬間の自分の身体の感覚を感じようとすることが大事、ということです。
私がたまに通っているヨガのクラスでは、その大切さを教えてくれていて、その瞬間の身体に寄り添ってヨガをしてあげることの大切さや、その心地よさを味わいました。
また、藤堂さんは、
日本人は、すべての万物と対話をしてきた民族。
「すべてと共にいる」という意識が当たり前にあって、自然、身体、この宇宙と意識が分離することなく、共に生きてきた。
とおっしゃっています。

これはブッダの教えにある、「慈悲瞑想」と繋がっていると思います。
簡単にいうと、「生きとし生けるものすべてが幸せでありますように。」というような言葉を唱えるものです。これを勧められて、ここ2ヶ月続けていますが、心が温かくなってくる感覚があります。

はせくらみゆきさん
はせくらさんは、3人のお子さんを育てながらも、画家、作家、雅楽歌人としても活動され、日本文化の研究もされている方。
はせくらさんのパートで刺さったのは、
日本語は魂のほとばしりが言葉となっている。
というところ。
「ほとばしり」というのは、魂の歓びや感動が湧き上がり出てくる状態、とのことです。
「もったいない」「ありがたい」「いただきます」など、日本語独特の表現は、ときに猛威を振るう自然の中で、森羅万象のあらゆるいっさいを神の表れとして感謝と共に生きてきた、いにしえの人々の生き方、あり方、祈りが、これらの言葉の中に祈り畳まれている。
この日本語の持つ力に、今世界が注目していて、ハリウッドのセレブたちは子どもに日本語を習わせはじめているそうです。

日本語の持つ力や文化に、今世界が注目しているというのは、最近よく耳にします。
ひすいこたろうさん
最後に、ひすいさんのパートで刺さったところは、
人が、最終的にいちばんほしいもの。そしてお金を得ても手に入らないもの。
それは・・安心感。
その安心感を私たちにプレゼントしてくれるのが、この本。
安心感の中で生きられたら、心から満たされる。
本当の意味で自分を生きられるようになる。
すると人生は勝手にうまくいくようになる。
そして、それが平和(大調和)のはじまりとなる。

これはプロローグでひすいさんが書いてくれた言葉です。
この言葉に、ワクワク期待を持ちながら読み進め、
読み終わった時、その意味がわかりました!
第一弾に引き続き、胸がジーンと温まる1冊でした!
ショーゲンさんのエピローグ
虫の音に耳を傾け、自然の美しさを愛で、日々の食事を丁寧に味わう。
本音に素直になり、愛を持って言葉を語り、自分を愛する。
心に余裕を持ち、生きとし生けるものに感謝し、すべてを「かわいいね」と愛する。

この、じんわり温かくなる生活を、日本のご先祖様たちはやってきていて、
今こそ、私たちがそれを取り戻す時が来ているのですね。
まとめ
第一弾に引き続き、胸がじーんと温まる1冊でした!
ショーゲンさんがブンジュ村で学んだことは、きっと必然。そして、私たちがそこから学び、これからの日本をどう活性化させていくか、考えさせられる本だと思います(^-^)
『今日、誰のために生きる』第一弾の感想はこちらです。
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