数カ月前に知人からの紹介で気になり読んだときに、とても感動した本です。
自分や大切な人の死は、いつ訪れるのかわかりません。
その時になってから後悔することがないように、
自分の時間を大事にしたいものです。
この本は、その大切さと、どうしたら大切にできるのかについてを教えてくれます。

『瞬間の5つの後悔』著者ブロニー・ウェアとは
ブロニー・ウェア(Bronnie Ware)は、オーストラリア出身の作家であり、元終末期ケアの介護師です。彼女は、多くの死を間近にした患者と接する中で、彼らが人生の最期にどのような後悔を抱えていたのかを記録し、それをもとに『死ぬ瞬間の5つの後悔(The Top Five Regrets of the Dying)』を執筆しました。本書は、2012年に出版されると瞬く間に世界的なベストセラーとなり、多くの読者に感動を与えました。
もともと音楽活動をしていたブロニー・ウェアは、人生の転機として介護の道を選びました。その仕事を通じて、死を迎える人々が語る後悔を知り、それをブログに綴ったことがきっかけで、書籍化が実現しました。
現在は作家、講演家として活躍し、自己成長や幸せな人生を送るためのメッセージを発信し続けています。彼女の著作は「自分らしく生きること」の大切さを教えてくれるものとして、多くの人々の人生に影響を与えています。

『死ぬ瞬間の5つの後悔』要約
『死ぬ瞬間の5つの後悔』は、ブロニー・ウェアが終末期の患者たちと過ごした経験をもとに、彼らが最も後悔したことをまとめた感動的な一冊です。本書は人生をより充実させるためのヒントを与えてくれます。ここでは、5つの後悔を簡潔に要約します。
1. 「自分に正直な人生を生きればよかった」
多くの人が、他人の期待に応えることに囚われ、自分の本当の願いや夢を犠牲にしてしまいます。後悔しないためには、自分の価値観を大切にし、やりたいことに挑戦する勇気を持つことが重要です。
2. 「あんなに働きすぎなければよかった」
特に男性に多い後悔として、仕事に追われるあまり、家族との時間を十分に取れなかったという声が挙げられます。人生のバランスを意識し、大切な人との時間を優先することが、後悔を減らすカギとなります。
3. 「自分の気持ちを素直に表現すればよかった」
感情を抑え込み、人間関係のトラブルを避けようとした結果、本音を言えずに後悔するケースが多いです。素直に気持ちを伝えることで、より良い人間関係を築くことができます。
4. 「友人ともっと連絡を取ればよかった」
忙しさにかまけて、大切な友人とのつながりを疎かにしがちです。しかし、最期に残るのは人とのつながり。日頃から連絡を取り合い、絆を深めることが大切です。
5. 「もっと幸せを感じればよかった」
多くの人が、幸福は外的要因によるものだと考えていますが、実際には「幸せでいること」を自分で選択できることに気付かずに後悔します。今この瞬間の幸せに目を向け、感謝の気持ちを持つことが重要です。
『死ぬ瞬間の5つの後悔』感想
本書では、終末期の患者さんの後悔についてもですが、著者自身の心の中の葛藤と、それに伴う成長もとても丁寧に綴られていて、私自身にも重なる部分を思い浮かべながら読むことができました。
上記にまとめた5つの後悔は、ほとんどの人が「そうでありたい」と望みながらも、日々の生活に追われ、なかなか実践できないでいるのではないかと思います。
そしてそれを実現するには「勇気」が必要になります。
人生を終える間際で「自分にとって本当に大切なこと」に気づいた患者さんが、勇気を出して行動に移す姿はとても感動し、私自身にも他人ごとではなく、いつ何があっても後悔しないように
「自分にとって本当に大切なこと」を最優先にできる生き方をしよう
と強く感じました。

とくに刺さった部分
今、自分自身と向き合うことを実践中の私にとって、一番刺さったのは、著者が学んだ以下の文です。
自分の人生をよくすることや、悔いのない仕事をすることを心がけていると、いつの間にか周りの人の人生にも貢献している。 308ページ
これは、私自身の理想の状態でもあります。

自分が本当に望んでいるわけではないことをするのは、周りのためにもなっていなかったりしますよね。
まとめ|後悔しない人生を生きるために
『死ぬ瞬間の5つの後悔』は、人生の最後に人が何を大切に思うのかを教えてくれる貴重な書籍です。
後悔のない人生を送るために、「自分が本当に望んでいることは、どういう状態か」ということを、日頃から自分に問いかける大切さを教えてくれます。
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