元々捨てられない女だった私は、出産前、断捨離に勢いがついて、
「ゆるミニマリスト」と言ってもいいかな、ぐらいまでモノを減らしたのですが、
子育てに忙殺される中で、また「捨てられない病」が発病してきていました。
そこで、断捨離を加速させるために、発売当初から気になりつつも、まだ読んでいなかった、
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を読んでみました。

『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』簡単な要約
佐々木典士さんの『ぼくたちに、もうモノは必要ない』は、
ミニマリストの生き方を提唱する一冊です。
本書では、モノを減らすことで得られる精神的な自由や幸福について、
著者自身の体験を交えて語られています。
ミニマリストとは何か?
ミニマリストとは、生活に不要なモノを減らし、本当に大切なものだけを持つ人のことです。
現代社会では、モノが豊富にあるにもかかわらず、多くの人が不安やストレスを抱えています。
その原因の一つが、必要以上のモノを持ちすぎていることにあると著者は指摘します。

私は、がっつりミニマリストとまではいかないけど、比較的モノが少ない「ゆるミニマリスト」ぐらいかな、と思っています。(自己評価)
著者がモノを減らすことによって得た自由
著者自身、かつてはモノを多く持つことで安心感を得ようとしていました。
しかし、ミニマリストの生活を実践することで、逆に精神的な充足を得られるようになりました。
モノへの執着から解放されることで、時間とエネルギーをより有意義なことに使えるようになります。
本書は、単なる片付けの本ではなく、より豊かで自由な人生を送るための哲学を説いています。
モノに支配されるのではなく、
自分にとって本当に大切なものを見極めることが、幸福への第一歩なのです。

感想
著者の、哲学的な気づきは、私の心に刺さるものばかりで、
読んでいる途中から
「早く私も捨てたい!」
という気持ちが湧き上がり、読み終わって速攻、
捨てられないでいた書類を捨てることができました!
予想通り、今の自分にピッタリの本でした!
その中でも、今の私に特に刺さったところ、響いたところをご紹介します。
捨てる方法で、私に刺さったところ5選
1.「かつて」という執着を捨てる
過去に執着していると、新しいことは入ってこなくなる。過去に必要だったモノとすっぱり縁を切らないと、一番大事な「今」はいつまでも無視されてしまう。

軽やかになりたい願望もありつつ、まだ過去に執着しがちな私です・・。
2.捨てるときに「クリエイティブ」にならない
「クリエイティブ」にならない、とは、どういうことなんだろう?
と読み進めたら、著者のユーモアのある表現に吹き出しました。
「待てよ、この一見使えなさそうなクッキーの空き缶。これを薬箱として再利用してみたらどうだろう?」「さすがに、この使いこんだトートバッグは手放そう、明日捨てよう。・・違う。このトートバッグに、紙袋を収納するという手がある!」「素敵だけど、使ってない、この香水は捨てよう。・・なんか降りてきた!(いつか時間ができたら)東急ハンズで配線を買って、この瓶を素敵な証明に生まれ変わらせよう!」
多分、永遠にこの照明は完成しない。ほとんどが、モノを捨てるということから逃れたいがために、無理やりに生み出されたアイデアだ。

噴き出してしまったのは、私も身に覚えがあるからですね・・😂
3.「元を取る」という発想を捨てる
実際には、捨てないことでスペースを取り、見るたびに「あぁ、使いこなせてない」「失敗した」と気が滅入る。
値が下がり続けている株はどこかで手放さなければならない。「元を取る」という発想は捨てて、損は損として早く手放した方が、お財布のためにも、穏やかな気持ちを保つためにも結局は具合がいい。

損切りの勇気!大事ですね!
4.出張買取を利用する
丁寧に売っていくこともできる。が、手間を最小限にした方が、手放すことに成功しやすい。

私はメルカリを愛用していますが、確かに手間は感じます。実家は、祖父母の時代のものもあり、我が家よりモノが多いので、出張買取を提案してみようと思います。
5.レンタルできるモノはレンタルする
まずレンタルで借り、本当に使用頻度が高く、大好きで突き詰めたいと思ったモノは購入すればいい。
管理の手間を考えると、レンタルは意外に手頃だ。

賛成です!隣近所の人と「お醤油切れちゃったから、貸して~」と言い合える文化に、豊かさを感じます。

著者がミニマリストになって得たもので、私に響いたもの7選
1.時間ができる
心理学者のティム・キャサーは「時間の豊かさ」が幸せに直結し、「物質の豊かさ」はそうではないと主張した。
普段はとても感じのいい人でも、忙しく時間的な余裕がないと、その人の悪い面が出てしまう。

自由に人生を楽しめる「時間の豊さ」、切望します!
2.生活が楽しめる
前に住んでいた家の近所にイチョウの木があった。大量の葉が落ちる季節には、近所のおばさんが毎朝それをほうきで掃いていた。当時は、意味がわからなかった。
今はそのおばさんの気持ちがよくわかる。おばさんが毎日掃いていたのは、イチョウの葉ではなく、めんどくさいと思ってしまう「自分自身」だったのだ。
部屋に溜まっているのは、ホコリや汚れではない。ホコリや汚れを放置した「過去の自分」が溜まっているのだ。「やるべきときにやらなかった自分」が堆積しているのだ。ホコリや汚れは嫌なものだが、何より嫌なのはそれを放置した「過去の自分」と向き合うことになるからだ。

「ギクッ!」としました!本当にその通りだと痛感です!
3.集中力が高まる。自己に徹する
ミニマリストには、瞑想や座禅、ヨガを習慣にしている人が多い。考えてみるとこれはごく自然なことでもある。モノを減らすと、自分の意識は「外側」にあるモノで煩わされることが少なくなる。すると意識は自分の「内側」に自然と向かう。

これも本当にそうですね!私も、もっと自分と向き合うために、捨てられずに止まってしまっていたモノと向き合います。
4.節約だってできる。エコにもなる
またぼくはモノより「経験」と「人」にお金を使っていこうと思っている。旅を楽しんだり、自然に触れる経験にお金を使おうと思っている。会いたい人に会いにいくため交通費もかける。面白いと思った挑戦にはクラウドファンディングを通して応援する。新しい生き方を模索している人に会って直接お金を払う。

「経験」と「人」にお金を使う。理想です☆
5.人との関係が変わる
モノを減らせば、人との関係まで変わっていく。
モノがなくても、幸せを感じられる仕組みが、人にはしっかり整っているのだ。
モノがなくても、幸せを感じられる仕組みというのは、「ミラーニューロン」と「エンドルフィン」。
どちらも科学的な分野で解明されています。
ミラーニューロンとは、神経細胞で、他の誰かがしていることを見るだけで、まるで自分がしているような気持ちにさせてくれること。
エンドルフィンとは、多幸感をもたらす神経伝達物質。人と人とが助け合う姿を見るだけで、幸せな気持ちになれるもの。小さな親切をした後の、なんとも言えないほっこりとした気持ちなど。

こういう幸せを味わえる、心の余裕は、モノを減らすことでもたらされるんですね。
6.今、ここを味わえる
未来の何かを怖がることはもうないだろう。モノがなければ身軽だし、何がどう起こってもどうとでもなる。どんな暮らしをしたとしても、人と比べることももうない。貧しかろうがそれを味わうだろう。何が起ころうとも、ただ「今」を味わえばいいだけだ。

「今、ここ」を味わえる人は、強いってことですね。
7.感謝できる
どれだけモノを増やしたところで、感謝がなければいずれ飽きるだけ。逆にどれだけモノが少なくても、感謝があれば充分満足できる。
足りないモノを見て、否定的に思うのではなく、目の前にあるモノを肯定的に見て、これでいいのだ、と思えるのが感謝だ。感謝とは「肯定的に見る」ことである。

「何が起きても大丈夫。これでいいのだ」と思える境地に至ることが、モノを減らしていった先に辿り着ける本質なんですね。

まとめ
『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』には、より豊かで自由な人生を送るための哲学が書かれていて、たくさんの情報やモノに疲れてしまった現代人の心に刺さる文がたくさん詰まっています。
この本を読んでいる途中から、滞っていた「思い出のモノ」を捨てる勇気が湧いてきて、今、当時の捨てられなかった自分と向き合いながら、手放しているところです。
子供が春休みに入ったら、一緒に「今、必要なもの」と向き合い、清々しい新学期を迎えようと思います!
私のように、断捨離が滞っている方は、改めてモノを捨てる勇気が湧いてくるかもしれません(^-^)
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